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ブログ・家づくりコラム

森の中の廃校に行きました(万博)

2025/09/16

今西希月

万博も後一か月程度です。(2025/9/15)

始まった当初は毎月でも行ってやろうかと企てていたのですが、気づけば気温も落ち着き秋らしさも感じるようになってしまいました。

もう一度くらいは行きたいですが、なんと万博の最終日前日が建築士試験日。血も涙もないスケジュールに、試験元を恨みながら日々を過ごしています。怒りのあまりキーボードをたたく指に力が入りますね。もうすこしでも長く開催していただけるだけで助かるのですが…

花粉が納まってすぐの時に一度だけ行きました。

写真は鯨のお腹みたいな西ゲート

行った人の感想を聞くと、皆さん口をそろえてリングが大きかったと言います。実際、死ぬほどデカかったです。町が2つか3つは入っちゃうくらい大きかったです。

リングの上に立つと、すごく遠くの方に対岸が見えるのですが、霞がかって見えるくらいに遠くて、朝のランニングコースには少しハードだなと話していました。写真で改めて見ても、ありえないくらい大きいですね。地続きになった彼方対岸でも誰かが腰を下ろしているんだろうと…恐ろしい。

事前の予約はすべて外しました。友人には何といえば良いのか。

友人が行きたがっていたパビリオンを差し置いて、SANAAのパビリオンを上位に入れて予約したのが神様に見つかったのでしょうか。仕方なくSANAAのパビリオンを外からじろじろ眺める変質者になりました。

予約なしで入れるものを中心にいくつか見て回りました。なかなか印象的だったのはアラブ首長国連邦のパビリオンですね。

割り箸を束ねたような大木の柱が林立していました。ガラスの箱に閉じ込められているような見た目が、なんとうかシュールでした。どうみても割り箸の束ですし。そこがお気に入りです。

リングの上にも、万博中央付近にも、たくさんの植栽がされていました。

それも、庭園を造るような樹木・芝生というより、野花やむしろ雑草に近い印象(あまり詳しくないので素人の感想ですが)で、里山の一部をそのまま持ち出してきた雰囲気がありました。写真だけ見ると大阪湾の埋め立て地とは思えませんね。確実に登山か何か、レジャー帰りの写真ですね。

もう一つ、奈良と京都の廃校舎にも行ってきました。

シグネチャーパビリオンの一つですが、それぞれから廃校舎を拝借して、万博のどまんなかに移築してきたようです。万博の散策中。全く心づもりしていなかった、それも廃校舎が急に目の前に現れたので、心引きつけられて入ってしまいました。

廃校舎の移築といいましたが、一棟は躯体だけのスケルトン状態で移築されていました。公式HP曰く、パビリオンの最後に訪れて思いをはせる場所だったようです。

万博の中で一番好きな場所でした。理由を聞かれると、自分でも悩んでしまうのですが。たくさんの綺麗なパビリオンが立ち並ぶ万博の、中央の森の中にひっそりたたずんでいる。古材と新建材が入り混じった感じ。学校の形はとどめているのに、光がたくさん降り注いでいる感じ。何とも言えない不思議な雰囲気が漂っていました。

お気に入りの場所を紹介できたのでおしまいにします。

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