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ブログ・家づくりコラム

“いい家”より、“合う家”をつくるという考え方

2026/03/30

富田 友菜

滋賀で建てる平屋の勾配天井リビング。無垢フローリングと造作テレビボードが調和する、開放感あふれるLDKの内装事例。

― ベストサイズという家づくりの答え ―

家づくりを考え始めると、多くの人が「いい家」を探し始めます。
性能が高い家、デザインが美しい家、広くて設備が充実した家。
住宅会社のサイトやSNSを見れば、魅力的な家がたくさん紹介されています。

その中で、「せっかく建てるなら、できるだけいい家にしたい」と思うのは自然なことです。

ただ実際には、“いい家”を目指すほど、家づくりが難しくなることがあります。

なぜなら、「いい家」の基準は人それぞれ違うからです。


“いい家”の定義は人によって違う

ある人にとっての「いい家」は、
断熱性能が高く、快適な室温が保たれる家かもしれません。

別の人にとっては、
広いリビングがあり、家族がゆったり過ごせる家かもしれません。

また別の人にとっては、
デザインが洗練されていて、外観が美しい家かもしれません。

どれも間違いではありません。
しかし、すべてを満たす家をつくろうとすると、バランスが崩れやすくなります。

性能を優先するとコストが上がり、
広さを優先すると管理が大変になり、
デザインを優先すると暮らしやすさが犠牲になることもあります。

家づくりで本当に大切なのは、「いい家」をつくることではなく、
自分たちの暮らしに合う家をつくることです。


暮らしに合う家は、無理がない

「合う家」は、見た目のインパクトは大きくないかもしれません。
しかし、暮らしの中で違和感が少ない家です。

・家事動線が自然に使える
・掃除や管理に無理がない
・家計にも余裕が残る
・家族の過ごし方に合っている

こうした家は、時間が経つほど住みやすさを感じます。

逆に、スペックだけを追いかけた家は、
最初は満足度が高くても、
暮らしの中で負担を感じることがあります。


家づくりはバランスで決まる

家づくりを考えるとき、重要になるのは次の4つのバランスです。

・建物サイズ
・コスト
・性能
・デザイン

この4つのどれかを極端に優先すると、
全体のバランスが崩れてしまいます。

例えば、

・広さを優先するとコストが上がる
・性能を上げすぎると予算が圧迫される
・デザインを重視しすぎると暮らしにくくなる

だからこそ必要なのが、
自分たちにとっての“ちょうどいいライン”を見つけることです。


ベストサイズという考え方

THE FLATでは、この“ちょうどいいバランス”を
ベストサイズという言葉で表しています。

ベストサイズとは、単に面積のことではありません。

・暮らしに合った建物サイズ
・無理のないコスト
・地域に合った性能
・長く飽きないデザイン

これらが整った状態のことを指します。

家づくりの目的は、
最大の家をつくることでも、
最高性能を目指すことでもありません。

自分たちの暮らしにとって、
過不足のない住まいを整えることです。


滋賀の家づくりとベストサイズ

滋賀で家づくりを考えるとき、
地域の環境も大切な視点になります。

比較的ゆとりのある敷地が見つかる地域も多く、
広い家を建てることも可能です。

しかし冬は朝晩の冷え込みがあり、
北部では雪が多く降る地域もあります。

そのため、
必要以上に大きな家よりも
管理しやすいサイズの住まいの方が
暮らしやすいケースも多くあります。

地域の気候や暮らし方に合ったサイズを選ぶことも、
ベストサイズを見つける重要な要素です。


“いい家”ではなく“合う家”

家づくりは、誰かと比べるものではありません。
SNSで見た家や、雑誌で紹介される家が、
必ずしも自分たちに合うとは限りません。

大切なのは、
どんな暮らしをしたいのかを考えることです。

・どんな一日を過ごしたいのか
・何をラクにしたいのか
・どこに安心を感じるのか

その答えに合う家こそ、
自分たちにとっての「いい家」です。


まとめ:家づくりの答えはベストサイズ

家づくりでは、つい「いい家」を目指してしまいます。
しかし、すべてを追い求めるほど、家づくりは難しくなります。

本当に大切なのは、
暮らしに合ったバランスを整えること。

建物サイズ、コスト、性能、デザイン。
この4つが整ったとき、
自分たちにとってのベストサイズが見えてきます。

“いい家”を探すのではなく、
“合う家”をつくる。

それが、長く心地よく暮らせる住まいにつながっていきます。

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