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ブログ・家づくりコラム

足し算しない家づくり──4つのバランスで考える住まい

2026/01/25

富田友菜

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― 正解を探す家づくりから、納得して選ぶ家づくりへ ―

家づくりが進むほど、
「これで本当に合っているのか」
「もっといい選択があるのではないか」
と迷いが生まれやすくなります。

それは、情報が足りないからではありません。
むしろ情報が多すぎて、判断の軸が見えにくくなっている状態です。

このコラムでは、
建物サイズ・コスト・性能・デザインという4つの視点から、
自分たちにとっての“ベストサイズ”を見極めるための質問を整理しました。

すべてに「正しい答え」があるわけではありません。
ただ、この質問に向き合うことで、
家づくりの判断が“自分たちの言葉”に戻ってくるはずです。


① 建物サイズを見極める質問

  • 今、毎日よく使う場所はどこか
  • 使われなくなりそうな部屋は想像できるか
  • 「将来のため」と言っている空間は、いつ・どのくらい使いそうか
  • 廊下や移動のためだけのスペースは多くないか
  • 今の暮らしを1.2倍にしたら、十分ではないか

建物サイズの判断で大切なのは、
不安を広さで埋めていないかという視点です。

「あると安心」と「使い切れる」は、別の話。
サイズが合っている家は、
生活の中心が自然と定まります。


② コストを見極める質問

  • ローン返済後の暮らしを具体的に想像できているか
  • 家のために我慢したくないことは何か
  • 毎月の固定費に、どれくらい余白を残したいか
  • 建てた後に、性能や修繕で後悔しそうな点はないか
  • 「今だけ」安く見えている選択になっていないか

ベストなコストとは、
最小の金額でも、最大の金額でもありません。

暮らしを続けられる金額であること。
家計にとって“静かに支えになる存在”であること。

それを判断するのが、コストのベストサイズです。


③ 性能を見極める質問

  • この性能は、どんな不快さを減らしてくれるのか
  • 数字としての性能と、体感としての快適さは結びついているか
  • この地域(滋賀)の気候に合った考え方になっているか
  • 家のサイズに対して、性能は過不足ないか
  • 将来も維持し続けられる仕様か

性能は、高ければいいわけではありません。
低すぎれば不満になり、高すぎれば負担になります。

「この性能で、毎日を気持ちよく過ごせるか」
それが、性能のベストサイズを見極める基準です。


④ デザインを見極める質問

  • 10年後も「好き」と言えそうか
  • 暮らしの邪魔をしないデザインか
  • 掃除やメンテナンスを想像できるか
  • 家具や生活感が入っても成立するか
  • 「おしゃれに見せたい理由」は誰のためか

デザインは、完成時がピークではありません。
暮らしが入ってからが本番です。

主張しすぎない、無理をしていないデザインは、
時間とともに価値を増していきます。


⑤ 4つのバランスを確認するための質問

最後に、この質問に答えてみてください。

  • この家は、どこか一つだけ頑張りすぎていないか
  • サイズ・コスト・性能・デザインのうち、無理をしているのはどれか
  • 一つ調整するとしたら、どこを緩めるのが自然か
  • 「これなら長く付き合える」と感じるか

4つの要素がバランスよく整っている家は、
説明しなくても「なんとなく心地いい」と感じられます。

それが、ベストサイズのサインです。


まとめ:答えは「外」にあるのではなく、「暮らしの中」にある

家づくりの正解は、
カタログにも、数字にも、流行にも載っていません。

  • 自分たちがどんな毎日を送りたいのか
  • 何を大切にしたいのか
  • 何には無理をしたくないのか

その答えの延長線上に、
建物サイズ・コスト・性能・デザインの
ベストバランスがあります。

この質問集は、
迷ったときに立ち戻るための“軸”です。

もしすべてに完璧な答えが出なくても構いません。
「これなら納得できる」と思えるなら、
それは、あなたにとってのベストサイズです。

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