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ブログ・家づくりコラム

緑一本で変わる、お家の雰囲気

2026/01/27

富田友菜

― 建物だけでは完成しない外観デザイン ―

家の外観を考えるとき、多くの方がまず思い浮かべるのは、
外壁の色や素材、張り分け、屋根の形状といった「建物そのもの」のデザインではないでしょうか。
もちろん、それらは外観の印象を決める大切な要素です。

ただ実際には、
建物のデザインだけで外観を完成させようとすると、どこか硬く、無機質な印象になりやすい
という側面もあります。

そこで大きな役割を果たすのが、植栽です。


植栽一本がつくる「余白」と「やわらかさ」

不思議なことに、
シンプルな建物でも、玄関先に一本の木があるだけで、家全体の印象は大きく変わります。

  • 直線的だった外観に、やわらかさが生まれる
  • 建物と道路との間に、自然な距離感ができる
  • 視線が分散され、外観が落ち着いて見える

これは、植栽がデザインの余白として機能するからです。

建物はどうしても「完成した瞬間」がピークになりがちですが、
植栽は季節とともに表情を変え、
時間の流れを住まいに取り込んでくれます。

春の芽吹き、夏の緑陰、秋の紅葉、冬の枝ぶり。
こうした変化は、建物だけでは決して表現できません。


「かっこよさ」を植栽で引き算する

外観をかっこよくしようとすると、
つい素材を増やしたり、張り分けを工夫したりと、
建物側で足し算をしてしまいがちです。

しかし、植栽を取り入れることで、
建物のデザインを引き算することができます。

  • 外壁はシンプルでも成立する
  • 色数を抑えても単調にならない
  • 建物が背景として美しく収まる

結果として、
「頑張りすぎていないのに、整って見える外観」
が生まれます。

これは、長く暮らす家にとってとても大切な感覚です。


THE FLATが「敷地全体」で考える理由

THE FLATでは、
建物単体をデザインするのではなく、
**外構や植栽を含めた“敷地全体のデザイン”**として住まいを考えています。

理由はシンプルです。
家は、建物だけで完結していないからです。

  • どこから家に入るのか
  • どこに視線が集まるのか
  • 道路や隣地とどう関係するのか

これらはすべて、敷地全体で考えなければ整いません。

小さな植栽一本、
少しの緑の配置。
それだけで、住まいの印象や居心地は大きく変わります。


すべてを最初から決めなくてもいい

植栽というと、
「管理が大変そう」
「最初から完璧に決めないといけない」
と感じる方も多いかもしれません。

ですが、すべてを一度に完成させる必要はありません。

  • 最初はシンボルツリー一本から
  • 暮らしながら少しずつ増やす
  • 成長に合わせて整えていく

そんな関わり方も、住まいの楽しみ方のひとつです。

建物と同じように、
住まいも時間をかけて育てていくものだと考えています。


まとめ:家は「建物+自然」で完成する

外観の印象を大きく左右するのは、
必ずしも建物のデザインだけではありません。

緑一本で、
家は驚くほどやさしく、豊かになります。

THE FLATでは、
建物だけをきれいに整えるのではなく、
敷地全体のバランスを大切にしながら、
その家にとって本当に心地よいデザインを一緒に考えていきたいと思っています。

「かっこいい家」ではなく、
時間とともに好きになれる家へ。

その一歩として、
植栽という選択肢を、ぜひ取り入れてみてください。

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