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ブログ・家づくりコラム

なぜ「建物サイズ・コスト・性能・デザイン」のすべてがベストサイズでないといけないのか

2026/01/18

富田友菜

家づくりを考えるとき、
多くの人は無意識のうちに、どれか一つを重視しがちです。

  • できるだけ広い家にしたい
  • 予算は抑えたい
  • 性能は高い方が安心
  • デザインには妥協したくない

どれも間違いではありません。
ただし問題は、それらを個別に考えてしまうことです。

これからの家づくりで本当に大切なのは、
「どれを一番にするか」ではなく、
4つをどうバランスさせるかという視点です。


家づくりは「足し算」ではなく「調整」

建物サイズ、コスト、性能、デザイン。
この4つは、すべて足し算で積み上げていけるものではありません。

どれかを増やせば、
どれかに必ず影響が出ます。

  • 建物サイズを大きくすれば、コストが上がる
  • サイズが大きくなれば、性能確保が難しくなる
  • 性能を上げれば、予算配分に影響する
  • デザインを優先しすぎると、メンテナンスや快適性に影響する

家づくりとは、
何かを足す作業ではなく、全体を整える作業です。


建物サイズがズレると、すべてが崩れやすい

4つの中でも、特に影響が大きいのが「建物サイズ」です。

サイズが大きすぎると

  • 建築費が膨らむ
  • 冷暖房効率が下がる
  • デザインを成立させるために装飾が必要になる

結果として
「広いけれど、コストも性能もデザインも中途半端」
という状態になりやすくなります。

逆に、
建物サイズが暮らしに合っていると

  • コストに余白が生まれ
  • 性能を無理なく確保でき
  • シンプルなデザインが成立しやすくなります

サイズは、他の3つの“土台”になる要素です。


コストは「我慢」ではなく「配分」の問題

コストというと、
「削る」「抑える」というイメージを持たれがちですが、
本質はそこではありません。

重要なのは、
どこにお金を使い、どこに使わないかです。

  • 使われない面積にお金をかけない
  • 後から変えられない性能にお金をかける
  • 毎日触れる部分の質を大切にする

こうした配分ができるのは、
建物サイズが適正で、
全体を冷静に見渡せているからこそです。


性能は「数字」ではなく「暮らしの安定」

性能を高めることは、安心や快適さにつながります。
ただし性能もまた、
バランスを欠くと負担になる要素です。

  • サイズが大きすぎる家では、性能を活かしきれない
  • コストに無理があると、性能を維持できない
  • デザインと噛み合わないと、住みづらさが出る

ベストバランスの家では、
性能は主張しすぎず、
暮らしを静かに支える存在になります。


デザインは「結果」であって「目的」ではない

デザインもまた、
単独で考えるとブレやすい要素です。

  • サイズが過剰だと、間が持たず装飾が増える
  • コストが合っていないと、質を下げざるを得ない
  • 性能と噛み合わないと、扱いづらくなる

一方で、
サイズ・コスト・性能が整った家では、
余計なことをしなくても美しく見えるようになります。

ベストバランスの家のデザインは、
狙ってつくるものというより、
整えた結果として自然に表れるものです。


4つのバランスが取れた家は「無理がない」

建物サイズ、コスト、性能、デザイン。
この4つがバランスよく整っている家には、共通点があります。

それは、無理がないことです。

  • 家計に無理がない
  • 日々の暮らしに無理がない
  • メンテナンスに無理がない
  • 年齢を重ねても無理がない

派手ではないかもしれません。
でも、長く住むほどに
「この家でよかった」と感じられる。

それが、ベストバランスの家です。


まとめ:正解は「高性能な家」でも「広い家」でもない

これからの家づくりに必要なのは、
どれか一つが突き抜けた家ではありません。

  • 建物サイズ
  • コスト
  • 性能
  • デザイン

この4つを、
自分たちの暮らしに合わせて整えること

それが、
ベストサイズであり、
ベストコストであり、
ちょうどいい性能であり、
長く好きでいられるデザインにつながります。

家づくりは、スペック競争ではありません。
暮らしのバランスを整える行為です。

このシリーズでお伝えしてきた「ベストサイズ」という考え方は、
そのための“軸”なのだと思っています。

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