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ブログ・家づくりコラム

これからの家づくりに必要な「ベストサイズ」という考え方(デザイン編)

2026/01/16

富田友菜

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― デザインも“ちょうどよさ”で考える時代へ ―

家づくりを考え始めると、
「おしゃれな家にしたい」
「せっかく建てるならデザインにもこだわりたい」
と感じるのは自然なことです。

SNSや施工事例を見れば、魅力的な家がいくつも目に入ります。
ただその一方で、「実際に自分たちが暮らす家として、しっくりくるのか」
という視点が置き去りになってしまうことも少なくありません。

そこで大切になるのが、デザインにおける“ベストサイズ”という考え方です。


デザインも「盛れば良くなる」わけではない

デザインというと、

  • 大きな吹き抜け
  • たくさんの素材
  • 印象的な外観

といった要素を足していくイメージを持たれがちです。

しかし実際には、
要素を足せば足すほど、

  • まとまりがなくなる
  • 落ち着かない空間になる
  • 住んでから違和感が出る

というケースも少なくありません。

ベストサイズのデザインとは、
やりたいことを全部詰め込むことではなく、必要な要素を整理することです。


家の大きさがデザインの完成度を左右する

家が大きくなるほど、

  • 壁や天井の面積が増える
  • デザインの判断箇所が増える
  • 「間がもたない」空間が生まれやすくなる

という側面があります。

その結果、

  • 何かを足さないと寂しく感じる
  • 装飾で埋める必要が出てくる

という流れになりがちです。

一方、ベストサイズの家では、
空間に無理がなく、
余計な装飾をしなくても成立するため、
素材感やプロポーションが自然と活きてきます。


デザインのベストサイズは「暮らしが主役」

デザインがうまくいっている家には、共通点があります。
それは、暮らしが中心にあることです。

  • どこで過ごす時間が一番長いのか
  • 家族が自然と集まる場所はどこか
  • 視線がどう動くのか

こうした点が整理されている家は、
派手でなくても「整っている」と感じられます。

ベストサイズのデザインは、
暮らしの流れを邪魔せず、
使われる場所がきちんと美しく見える設計です。


滋賀の住まいとデザインの関係

滋賀は、

  • 夏は湿度が高く
  • 冬は冷え込み
  • 四季の変化がはっきりしている

地域です。

この環境では、
「見た目重視のデザイン」が、
暮らしの負担になってしまうこともあります。

たとえば

  • 過度に大きな開口
  • 必要以上に高い天井
  • メンテナンスを前提にしない素材選び

これらは、
デザインとしては魅力的でも、
滋賀の気候では扱いづらくなる場合があります。

滋賀でのデザインは、気候と暮らしに無理がないことが前提です。


性能編と同じく、デザインにも「ちょうどいいライン」がある

性能編でお伝えしたように、
性能には「高ければいい」ではなく、
地域と暮らしに合ったラインがあります。

これはデザインも同じです。

  • 主張しすぎない外観
  • 素材を絞った内装
  • 使い続けられるデザイン

これらは一見地味に見えるかもしれませんが、
時間が経つほど評価されるデザインです。

ベストサイズのデザインとは、
住む人の生活を引き立てる背景のような存在です。


ベストサイズだからこそ「余白」がデザインになる

家のサイズが適切だと、

  • 光の入り方
  • 視線の抜け
  • 家具の配置

といった要素が、
自然とデザインとして機能します。

余白があるからこそ、

  • 季節の変化
  • 家族の成長
  • 暮らしの変化

を受け止められる。

これは、最初から完成しすぎていない家だからこそ生まれる魅力です。


まとめ:デザインのベストサイズは「長く好きでいられること」

これからの家づくりにおけるデザインは、
「一番おしゃれに見えるか」ではなく、
「何年経っても違和感がないか」が大切になってきます。

  • 派手すぎない
  • 無理をしていない
  • 暮らしに自然に溶け込む

そんなデザインは、
家のサイズがちょうどいいからこそ成立します。

性能編と同じく、
デザイン編でも大切なのは
自分たちの暮らしに合った“ちょうどよさ”を見極めること

ベストサイズの家は、
性能も、コストも、デザインも、
すべてがバランスよく整った住まいです。

そしてその整い方こそが、
長く心地よく暮らせる家の正体なのかもしれません。

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